小説家になりたいくらら

コラムやSS、短編を綴っているブログ。大学院生であり就活生。生きていくことに必死です。

平山瑞穂さんという作家について

 

一日経ってもけろっとしていないのは、あまりよくない兆候。どうも、くららです。

 

僕の好きな作家さんであまり有名な方ではないけど、なんとなく昨夜久しぶりに思い出したため、ネットで検索してみた。 

hirayama-mizuho.cocolog-nifty.com

 

その方のブログに、目を通してみた。僕の記憶が正しければ、書店で『あの日の僕らにさよなら』という本のタイトルに惹かれて手に取ったのを覚えている。その後、何冊か買っては読んでいた。

 

ブログの更新が12月で止まってるけど、その後はどうなっているのだろう。執筆に勤しんでいるのだろうか。

 

 僕の好きだったミュージシャンが、「東京は夢破れた人間の屍で出来ている」と叫んでいたことを思い出す。昨日の今日で申し訳ないが、僕はやはり、「夢を追いかける」と言って、純粋な気持ちで追いかけるほどの力がない。僕は人生を賭けて、周囲の人を幸せにして、可能な限りその範囲を広げていきたい。僕はその中で、慰めを探しているのだ。もう、周囲の人の手を振り切ってまで、夢を追いかけることはできない。いや、そもそも、僕の夢は、まずはちゃんと生きてくことだ。母の幸せを願って、友人たちの幸せを願って、できれば、僕も幸せになりたい。僕にとっての夢は、その幸せを少しでも多く増やすこと、慰めを与えて、いや、各人がそれを掴む力を与えることができればいい。僕がいても変わらない世界なら、そこにいる必要はない。そこに立つことで救われるような人がいるなら、僕はそこに立つかもしれない。しかしそんな場所は、もうほとんどないように思う。きっと、そこに立つ必要があるのは、僕ではない。僕は、消え失せる寸前のところで、もがいていればいい。僕は少しだけ前に出て、手を差し伸べたい。

 

なんとなく、平山瑞穂さんに対して、シンパシーを感じてしまう。彼の著書を読んでいたもっとも大きな理由は、「過去(記憶)への郷愁」の描写の美しさに尽きると思っている。僕の最初に挙げたSS(ショート・ショート)も、かなり方向性は違うが、過去を扱ったものだ。記憶と恋愛を絡めるという軸は、彼の影響を受けているのかもしれない。つまり、彼の過去に対する意識が、僕にはとても美しいと感じる。言葉で説明するのはとても難しいのだけど、彼の描写力がもっとも発揮されているのが、その部分に凝集している。

 

彼のブログでは、「売れない」ことに対する気持ちも綴られている。本来は、社会人だったらしい。そこから、作家の道へと。その選択に後悔しないでほしいと願うものの、僕にそんなことを言える義理はないのだろう。最近はもっぱら読んでいなかったけど、今度本屋に赴いたら、彼の新刊を手に取ってみよう。たぶん、その中には新しいものへの挑戦も含まれているだろうけど、今から楽しみにしている。

あの日の僕らにさよなら (新潮文庫)

あの日の僕らにさよなら (新潮文庫)

 

 

ちなみにしたの本は、映画化しています。たぶん、こちらの方が一般ウケします。

忘れないと誓ったぼくがいた(新潮文庫)

忘れないと誓ったぼくがいた(新潮文庫)

 

 (※アフィはしていないので、ここから購入することに対する僕への収益還元はありません。興味を持ってくれた方は、ぜひ書店で手にとって購入してくだされば嬉しく思います。)

 

 

今回は短いですが、これにて。

 

先日挙げた、SS『物語の終わりには』を、ちゃんとした短編にしたいなと思っています。まだ未読の方は、良かったら読んで見てください。あまりにいたらなすぎて申し訳ないですが、感想・コメントなどお待ちしております。

kurara121.hatenablog.com

 

 

(1600文字)